交換留学
交換留学というのは、何十年も前から使われている制度ですので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。その名前から学校どうしで学生を交換するというイメージがあるかもしれませんが、実際には必ずしも交換というわけではありません。正しくは、高校、または大学などに在籍したまま、提携している海外の高校や大学に留学する制度です。期間はだいたい3か月から1年間程度で、その間に現地で取得した単位などは日本に帰ってからも日本の在籍校の単位に換算してもらえます。また、留学中は日本の在籍校の学費は減免されたり、留学先の学費が必要ないなど、どちらかに払えばよいようなシステムになっています。そのため、私費留学に比べると費用の面ではかなり安く済むことが多く、人気の要因にもなっています。交換留学生になるためには、学内での試験や面接をクリアする必要があり、それまでの成績も重視されます。学校の代表として留学するという面もありますので、優秀な学生が選ばれるのです。ですから交換留学を目指すのであれば、普段から成績が下がらないように注意し、常に英語の勉強をしておくようにするといいでしょう。交換留学の場合、事前に選考があるためある程度言葉には困らない状態の留学であり、留学先では現地の学生と一緒に授業を受けることもありますが、海外生活の体験という面でも重きを置いており、滞在はホームステイになるのが一般的です。実際に現地の家庭の一員として生活することによって、その国の生活習慣などを実感したり、地域のイベントなどに積極的に参加していくのが望ましいとされます。また、私費留学に比べると行き先の学校や地域に制約があったり、エージェントによるサービスがなかったりと不便な面もありますが、その分費用負担が軽いというメリットがありますし、自分がどれだけ積極的に現地で交流を深めていくかが重要になるのです。いずれにしても、比較的費用をかけずに留学をしたいという人にとっては交換留学は魅力的な制度ですので、自分の学校にどんな交換留学制度があるのかをよく調べて、早めに準備しておくようにしましょう。