手続き編
留学は、現地に行ってからも大変な面はありますが、まずは手続きに頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。学校についての資料を検討し、志望校を決めて、願書を提出し、受け入れ書類を受け取って、それに伴う寮やホームステイの手配を行い、航空券を予約し、到着時の出迎えが必要であればそれを依頼したり、到着予定時刻を連絡するなど、それぞれが大変な作業である上に、それがすべて海外とのやり取りになるのですから不安に思うのも当然です。どこの国に留学するにしても、こうした書類の提出や問い合わせなどはすべて現地の言語か英語で行われるのが一般的なので、語学力に自信がない場合には手続きの段階で挫折してしまうことになりかねません。語学力アップのための留学なのに、語学力がないために挫折したのでは意味がありませんから、語学力に自信がないという人は留学斡旋業者に依頼するなどして、無理をせずに手続きを進めていったほうが無難です。自分で手続きするにしても、業者に依頼するにしても、手続きは余裕をもって行うに越したことはありません。語学学校や専門学校などは常に留学生を受け入れていることもあって比較的手続きは短くてすみますが、正規留学として現地の学校に進学を目指すのであれば、1~2年前から情報収集や資料請求を行うようにします。正規留学の場合は語学学校と違って受け入れが年度や学期の初めに限られている場合もありますので、早めの準備が必要なのです。また、必要書類にTOEFLのスコアが含まれている場合には、もちろん受験しておく必要があります。逆に、語学留学の場合には比較的短い期間で手続きできることが多いので3か月前くらいに行き先を決めるのがおすすめです。あまり早い時期に決めてしまうと、為替レートが変動して思ったより費用が高くなってしまったり、予定している語学学校の日本人比率が急上昇してせっかく留学しても日本語ばかり喋ってしまうことになりかねません。そのため、語学留学の場合には早めの準備というよりは、タイミングよくしっかりとした情報収集をすることが大切になります。一般的に語学学校はTOEFLの成績などを問われることはなく、現地でテストをしてクラス分けをすることになるので、事前にTOEFLを受けておくといった必要はありませんが、行き先や機関によってはビザが必要になります。ぎりぎりになってビザやパスポートが間に合わないということのないように注意しましょう。