留学費用の目安
留学を検討するうえで、最も気になるものの一つが費用の問題でしょう。確かにどんな形であれ留学するとなるとかなりの費用が必要になります。たとえば、海外の大学の卒業を目指す正規留学の場合、アメリカ合衆国の私立大学に留学すると年間300～400万円、4年間で1000万円以上の費用が必要だといわれます。比較的費用の安いオーストラリアやカナダでも200～300万円前後。こうした費用は学校によってかなり異なり、公立あったり2年制の大学であればもっと年間の費用も安くなります。ちなみにイギリスのケンブリッジ大学などは学費はかなり安いのですが、難易度が非常に高いので安いからと言って行ける大学ではありません。大学のレベルと学費、立地などすべてを考慮して留学先を決めることが大切です。また、海外の大学で学んでみたいけれど、そんなに費用が払えないという場合には、1年間の交換留学制度などを利用するのもいいでしょう。交換留学の場合は海外の大学の卒業資格を得ることはできませんが、日本の大学に籍を置きながらの留学なので逆にリスクは少ないですし、留学中は日本の大学か留学先の大学のどちらかに学費を払うだけで済みます。現地でのお小遣いなども含めて100～200万円が必要になりますが、これならばどうしても留学したければアルバイトで貯められる金額でしょうか。最低2～4年の留学が必要な正規留学に比べると、費用の面では魅力的な留学だといえます。ちなみに語学留学の場合は、行き先と期間によって費用は全く違ってきますが、だいたい3か月程度の語学留学で50～70万円、半年で100～150万円、1年で200～300万円程度が相場でしょう。これはホームステイ代なども含めた費用なので、これ以外に必要なのは週末のお出かけ代や日々のお小遣い程度であって、それほど多額の費用が必要になることはないでしょう。国によっては、長期の留学であればアルバイトができることもあるので、アルバイトが可能かどうかも調べておくようにします。とはいえ、現地でのアルバイトは言葉や習慣の関係から難しいことも多いので、アルバイトを見込んで資金計画を立てるのはおすすめできません。