英語力は必要?
留学を検討するにあたって、「英語があんまりできないだけど大丈夫かな」と思う人も多いようです。正規留学や交換留学の場合には、留学を認められる条件としてTOEFLの得点が必要だったりしますから、ある程度の英語力はあるのが前提であり、英語に対する不安は少ないかもしれませんが、語学留学やおけいこ留学の場合は留学手続きの際に英語力は問われないので、そういう不安を持つのも無理はありません。実際のところ、英語を勉強しに留学するのですから、出発の時点で英語がペラペラである必要は全くありませんし、そんな人には語学留学は必要ないでしょう。とはいえ、留学はツアーでの海外旅行とは違います。一人で交通機関を利用して移動する機会もありますし、現地での手続きはすべて英語です。ある程度の期間留学すればほとんどの人が最終的に英語をしゃべれるようにはなりますが、そうなる前にも意外と英語が必要なシーンが多いので、困ることはあるでしょう。できれば、なんとか意思の疎通ができる程度の英語力は身に着けてから出発したいものです。
現地の語学学校では、通常登校してすぐにレベル分けの試験を受け、自分の実力に合ったクラスに入れられますので、学校内で困ることはあまりないはずです。留学斡旋業者を通じて申し込みをする場合には、現地の空港まで出迎えてくれるサービスがある場合もあるのでこれを利用すれば多少安心でしょう。そうでない場合は、出国したら一人で飛行機に乗り、場合によっては乗り換えもして、現地の空港から寮やホームステイ先まで自力で辿り着かなければなりません。もちろん登校時も慣れない現地のバスなどを利用して学校に行くわけですし、国によっては日本のようにバスの停留所のアナウンスがあるわけではないのでどこで降りていいのかも迷ったりします。しかし、こうした経験の積み重ねこそが留学が英語学習の切り札である所以であり、必要に迫られて拙くても英語でしゃべることの繰り返しが英語力アップの要因になっているのです。もちろんある程度の英語力があるに越したことはありませんが、日本で身に着けた英会話ではやはり現地の人としゃべるには限界があります。たとえ身振り手振りを交えてでも相手に伝えようとする積極性がなによりも大切でしょう。